今月のトピックス
【竜島温泉のお湯の特徴】
泉質は「アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)」です。pH8.96で、皮脂を乳化して汚れを落としやすくします。メタケイ酸を適度に含み、とろみ効果があります。
化粧水に入ったような、ぬるぬる、つるつる作用があり「美肌の湯」と言われています。また、アトピーなどの皮膚炎にも優しく、お肌のお手入れに最適と言われています。
当館のようなアルカリの強い温泉は、深部体温が上昇しやすく、長湯をすると湯当たりします。館内掲示の注意事項に従って、健やかに、安全にご入浴ください。
湯温は低めですが、効能が強いため、短時間の入浴で身体がポカポカに温まります。
外湯(露天風呂)は、源泉を加温し、塩素で滅菌処理後、かけ流しています。内湯は源泉を追加しながら加温、濾過循環、塩素と紫外線で滅菌処理しています。
毎日の清掃後、すべてのお湯を入れ替えています。外湯も内湯も一切の加水はありません。新鮮で良質な天然温泉をご堪能下さい。
【温泉「虎の巻」】
温泉の歴史;鎌倉幕府が開けるころ、東方の熱海(静岡)、箱根(神奈川)、伊香保(群馬)、草津(群馬)などが有名になりました。中世の温泉地の多くは、武将や武
士、そして僧などが盛んに利用したことによって、湯治場として発展したのではないかと考えられています。蒙古襲来のときの別府、鉄輪(大分)や、豊臣秀吉ゆかりの箱
根底倉の「太閤石風呂」、また、戦国時代になると、多くの温泉地に傷兵を温泉で治療したという記録が残されています。特に、甲信越地方には、武田信玄や真田幸村など
の戦国武将の「隠し湯」と呼ばれる温泉地が数多く存在します。信玄の「隠し湯」では下部(山梨)、渋(長野)、中川温泉(神奈川)などが有名です。江戸幕府になって
政権が安定すると、温泉は大勢の人々に利用されるようになり、また温泉医学が進み、温泉案内や温泉番付が発行されるようになりました。当時の温泉番付は、歴史が古く
効能が顕著な順序に並べていたと考えられます。東方は草津、那須、湯河原、箱根芦之湯、嶽、伊香保、鳴子など、西方は有馬、城崎、道後、山中、阿蘇、別府などとなっ
ていました。(つづく)