2024年8月のこよみ

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今月のトピックス

【竜島温泉のお湯の特徴】

泉質は「アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)」です。pH8.96で、皮脂を乳化して汚れを落としやすくします。メタケイ酸を適度に含み、とろみ効果があります。
化粧水に入ったような、ぬるぬる、つるつる作用があり「美肌の湯」と言われています。また、アトピーなどの皮膚炎にも優しく、お肌のお手入れに最適と言われています。
当館のようなアルカリの強い温泉は、深部体温が上昇しやすく、長湯をすると湯当たりします。館内掲示の注意事項に従って、健やかに、安全にご入浴ください。
湯温は低めですが、効能が強いため、短時間の入浴で身体がポカポカに温まります。
外湯(露天風呂)は、源泉を加温し、塩素で滅菌処理後、かけ流しています。内湯は源泉を追加しながら加温、濾過循環、塩素と紫外線で滅菌処理しています。
毎日の清掃後、すべてのお湯を入れ替えています。外湯も内湯も一切の加水はありません。新鮮で良質な天然温泉をご堪能下さい。

【温泉「虎の巻」】

温泉の歴史;古事記や日本書紀、風土記などには古代の温泉の記載が見られます。当時、政治の中心が奈良や京都にあったことから、道後(愛媛)、有馬(兵庫)、白浜
(和歌山)、玉造(島根)など西日本の温泉に片寄ってみられます。神話には、怪我をした因幡(いなば)の白ウサギを大国主命(おおくにぬしのみこと)がガマの穂で治
療したり、病気の少彦名命(すくなひこなのみこと)を温泉に入浴させて全快させたことなどが記載されています。これらを元に大国主命と少彦名命は日本各地にある温泉神
社にまつられています。大昔、楔(みそぎ)、祓(はらい)の式に温泉が利用されましたが、これは自然湧泉が沢水などに比べて細菌が少なく、高温であればさらに治療効
果があると考えられたゆえと思われます。また、熊野の湯垢離しや箱根仙石原の伝統芸能湯立て獅子舞は、身を清め、煮えたぎった湯に笹の葉を浸して行う神事であり、み
そぎの系統です。このほか、霊泉や秘湯の発見にまつわる伝説に猿、鶴、鹿などの動物が関係する逸話があります。また、仏教では沐浴の功徳を説いていますが、行基や弘
法大師といった高僧が発見したと伝えられる温泉も多い。世界的には、温泉の利用が紀元前の3000年代のエジプトで確認されており、古代ローマの温泉地の発達なども有
名です。(つづく)